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日記特別展「埋忠」桃山刀剣界の雄in大阪
23:59・2020/11/02 公開
00:00・2020/11/03 更新
11/1(日)、大阪歴史博物館にて開催中の特別展に行ってきました。
展示会の概要
会期:10/31 ~ 12/14
※大阪会場で桑名江が見られるのは11/24まで
(その他の展示品の変更等はリンク先のPDFを御覧ください)
入場チケットについて
チケットの購入はこちらから
※中学生以下の方・障害者手帳をお持ちの方は無料で入場できますが、事前に無料チケットの購入・発券が必要です。
※当日券も会場で購入できます。
専門学生も1,200円で入れます(念のため)
会場について
会場は大阪歴史博物館
NHKの建物と入り口が一体になっています。(駐車料金は200円/30m)
近くには大阪城もあり、一般車両の駐車場も多くてアクセスは抜群です。
※11/1現在:大阪城公園の観光バス駐車場を、一般車両向けに開放していました(料金は350円/1h)。正午頃でも割と空いていました。
特別展「埋忠」桃山刀剣界の雄
入場は購入したチケットの指定時間の5分前より。
それまで時間があったので1Fにて物販を見ていました。
刀剣乱舞コラボの等身大パネルもカシャリ。
左から、明石国行・太鼓鐘貞宗・桑名江です。
(刀剣鑑賞の伏線にもなるので良ければ覚えてあげて下さい)
貞ちゃん(太鼓鐘貞宗)は伊達家伝来の短刀です。
皆様、何卒、太鼓鐘貞宗と燭台切光忠を宜しくお願いします!!
(余力があれば大倶利伽羅と鶴丸国永も……)
そしていよいよ入場。
おおよそ一年半ぶりの刀剣鑑賞に胸が踊ります。
(前回は徳川美術館に本作長義を見に行きました)
整然と並ぶショーケースを食い入るように見つめる人々。
最適な温度と湿度に保たれた会場では皆が声を抑えて感想を囁き合います。
そしていきなり登場する明石国行!
太刀にしては身幅が細く切っ先も小さくてエロい!
立ち絵の印象のまんま!(これが伏線です)
何度も刀身の上にライトの光を滑らせて、舐めるように眺め回します。
(刃紋や地鉄(じがね)を観察しています)
今回の展示は埋忠明寿の磨上げた刀や、埋忠一門の作と思わしき美しい刀装具(主に鎺(はばき)や鐔(つば)など)にフォーカスされており、並ぶ名刀の数にその影響力(ブランド力)の大きさを感じます。
展示品の中には、あの黒田家とのやりとりを記した資料なども。
博多藤四郎もいましたよ!
※偉そうに書いていますが歴史に明るくない刀剣鑑賞3回目のド素人です。また、内容に誤りがある場合はご指摘いただけると幸いです。
ここからは印象に残ったものを数点ピックアップしていきます。
展示物の感想
まずは光忠作の刀(!!!!!)。
ここでも見られるとは思っておらず大変テンションが上がりましたし、説明文を読みながら首が千切れそうなほど頷きました。
小さくも大きくもない絶妙な大きさで美しい形の切っ先、夜空のように澄みわたった地鉄、そして特徴的な丁子乱れの刃紋……光忠の作はどの刀も最高です。
郷義弘の作の刀は三口並んでおり、それぞれ桑名江、稲葉江、北野江。
桑名江は前述の「刀剣乱舞-ONLINE-」に、稲葉江はDMMの別のゲーム「天華百剣-斬-」にそれぞれ擬人化キャラクターとして実装されています。北野江については初耳でした。
桑名江、稲葉江ともに太刀ではありませんがとても大きい!
後に図録(1F物販で購入)で二振りを比べてみたところ、切っ先の作りや身幅が結構違う。きちんと比較できるのが図録の醍醐味です。
美しい名刀の数々の中、少し刃の欠けた刀もいました、朝霜さんの隣、名物:池田正宗。
鎌倉の刀ということもあり、ギラギラとしていて強そうです。
また、気になるデザインの鐔もありました。
桃山ということもありどれも豪勢で鮮やかなのですが、中でも特に気に入ったのが、「松皮菱透花象嵌鐔」。異なるモチーフの模様を隅々にあしらった鐔で、とても細い線で飾られています。一体どうやってここまで細かな装飾を施せたのか、不思議です。
物販の感想
物販では刀剣乱舞コラボ商品のポストカードセットと、特別展の図録を購入しました。
ポストカードを開けてみて、なんかめっちゃキラキラしてて驚きました。
これはもしや埋忠明寿作の鎺のオマージュ……?
(鎺にはミリ単位という極細の線が入っていました、要単眼鏡。※無くても見えます)
図録も、とても分厚くて見応えたっぷりです。
開くとインクの良い香りがします。
大阪城も行きました
やや後ろ髪を引かれながら、ついでなので大阪城へ。
博物館から大阪城公園までは歩いて10分かからないくらいでしたが、公園内(城下町)から天守閣まではもう少しかかります。
城下町、広い。
大阪城天守閣
コロナ対策のためメールアドレスの登録と検温をして、いざ大阪城天守閣へ。(入城料は大人600円、中学生以下は無料)
城内の展示は、まるでNHKの大河ドラマを見ているようでした。
濃密な情報量でしたが、刀を見た後でとても疲れていたこともあり流し見で退散。
イベント展示でカミキリムシみたいな兜があって面白かったですよ。
MIRAIZAへ
ここにもいました、等身大パネル。(実はTwitter経由で知っていた)
短パンから覗く生足が眩しい、短刀とグラドルは紙一重とはまさにこのこと(違う)。
左から毛利藤四郎、山伏国広、博多藤四郎。
先日ゲーム内で「極」の姿をお披露目した山伏国広は、刀身に刻まれた武運を願う文字がとても力強かったです。
こちらのお店、石切丸のねんどろいどが置いてありましたが一体……?
おしまい
高速道路に乗ってから気づく、石切神社。
なるほどそれで石切丸……!!こんどは神社にもお邪魔しよう。
ということで前日に思い立って急遽向かった大阪はとても楽しかったです。真っ暗な夜空が地鉄の色に見えるくらいには夢中になりました。
「特別展「埋忠」桃山刀剣界の雄」はまだまだ始まったばかり。
なんなら来年東京でもやるようです。
こういった展示会は二度として同じ内容で開催されることはありません(個人蔵のものも多くあるため)ので、この機会に足を運ばれてはいかがでしょうか。